ミヤギテレビの番組審議会が14日開かれ、9月1日に放送された『ふりむくな前へ歩め！故郷・閖上と被災地公演「明日、悲別」』について10人の委員が意見交換しました。
作家の倉本聰さんが、被災地の名取市閖上を目の当たりにして作り上げた新たな舞台を通じ、人々の復興への思いを伝え、希望とは何かを問うた番組です。
委員の方々からは「なんとか希望の灯をともしたいという意図が伝わってきたし、画面の笑顔に救われた」「芸術と人々の関わり合いは深いと感じた」「故郷はもうないんだよという現実を、改めてやわらかくつきつけた」「様々な今の閖上を垣間見ることができた」「調和がとれていて、番組意図を感じることができた」などの感想や評価がありました。
また一方で、『次元が違う被災地と炭鉱を結びつけるのには無理があった』『全体的に、希望というのは故郷を離れるところに見出していくという流れになったのは気になる』『視点が定まらずちぐはぐな番組にみえた』『被災地に向けた番組とは別に、全国に向けて町が瓦解しかかっている現実をもっと発信して欲しい』などの指摘や要望もありました。 同席したミヤギテレビの報道制作局情報センター、齋藤晴江チーフディレクターは、各委員からの感想、評価に対してのお礼を述べ、それぞれの質問に応じました。