ご縁に、感謝を込めて。
このたび、10月31日をもって退職することとなりました。
宮城で過ごした2年9カ月。
振り返ると、たくさんの挑戦と、たくさんの出会いに恵まれた時間でした。
そもそも私はアナウンサーになるのに、本当に苦戦しました。
エントリーシートは70社以上に提出。
なかなか結果が出ず、自分には向いていないのかもしれないと、悩んだこともありました。
全国各地で面接を受け、アルバイトで貯めた100万円が底をつきそうになった頃、ようやく掴んだ内定。
お世話になっていた先輩がかけてくれた言葉があります。
「人の痛みがわかるアナウンサーになれるね」
今でも、忘れられない言葉です。
「上手くいかない悔しさも。自分を信じられなくなる気持ちも。思い描いたように進めないもどかしさも。
自分が経験してきたからこそ、誰かが抱える痛みにも少しだけ想像を巡らせられるのかもしれない―」
そう思えるようになりました。
アナウンサーになってからも、決して順風満帆だったわけではありません。
宮城に移ってきたアナウンサー4年目、中継がうまくできず、悔しくて泣いたこともありました。
初めて挑戦したスポーツ実況も、思うようにはいかず。できない自分が悔しくて、新卒の頃に戻ったような気持ちで、必死に練習しました。
ただ、そうやって挑戦を続けてこられたのは、仕事を通して出会った皆さんの存在があったからです。
取材先で温かい言葉をかけてくださった方。
私の成長を見守り、変わらず応援してくださった方。
皆さんの期待に応えたくて、自分の実力以上の力を出せたと感じています。
そして、いつも応援してくれた両親。
これまで何度も背中を押してくれたことにも、心から感謝しています。
うまくいかなかった経験があるからこそ、誰かのつまずきに優しくなれる。
悔しい思いをしたからこそ、誰かの頑張りを心から応援できる。
たくさんの人に支えてもらったからこそ、今度は自分が誰かを支えられる人になりたいと思える。
あのとき、私を救ってくれた言葉をかけてくれた先輩に、今の私は少しでも近づけたでしょうか。
これからも、うまくいかないことや、初めての壁にぶつかることがあると思います。
それでも、いつか自分が乗り越えてきたことが、誰かの力になればうれしいです。
宮城は、私にとって第二の故郷です。
宮城で働けてよかった。
皆さんに出会えて、本当によかった。
いつかまたお会いしたとき、少しでも成長した姿をお見せできるように。
これからも、自分らしく、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
これまで関わってくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
森尾 絵美里
