昭和100年
2025.10.20 (Mon)
今年は昭和100年ということで、
自分の親世代や、その親世代がどんな時代を生きて来たのか、感じてみたくて埼玉へ。
角川武蔵野ミュージアムの「昭和100年展」に行ってきました。
展示では、戦後の復興を経て高度経済成長期に入った昭和40年(1965)の社会や人々の暮らしが紹介されていました。
当時の民家が再現された家にお邪魔することができ、「あ、祖父母の家に少し似ている。引っ越す前はこういう家に住んでいたのかな。」などと想像していると、
隣にいた家族連れのお父さんと子供(恐らく令和生まれ)の「ばあばの家昔はこんな感じだったんだよ」「へ~~」という会話が聞こえ、
「今自分たちが生きている時代も、いつの日か懐かしがられる時が来るんだろうなぁ」と勝手にノスタルジー。
他にも、当時の雑誌やおもちゃ、テレビなども展示されていました。
中でも一番心に残ったのは、池上彰館長の言葉です。
印象的な箇所を要約・抜粋すると、
『昭和は1945年で分断される「戦争と平和の世紀」だった。
戦争体験を振り返るとき、被害者と加害者の両方の記憶を持ち続けなければならない。』
日本で生まれ育ってきた自分は、昭和を生きた人たちの被害者としての凄惨な体験を伝え聞く機会は多かった
一方で、加害者としての側面に触れる機会は、教育の現場に限られていた気がします。
「戦争と平和」という大きなテーマに限らず、多面的に物事をとらえる姿勢が、
健全な文化・生活の形成に繋がるのではないかとハッとさせられました。
展示会などは普段あまり行くことがないんですが、珍しいことをすると発見があってよいですね。