アナウンサーブログ

伊藤 拓
Taku Ito

今年のプロ野球に思うこと。

2020.08.14 (Fri)

プロ野球が、ようやく開幕!!

いえいえ、もう始まって間もなく2か月ですよ?どういう意味か?そう!私にとっては「開幕」なのです。

ミヤギテレビではすでにここまでホーム開幕戦を含め、すでに5試合を中継。

今、ミヤテレ野球実況アナは私、外賀、松原と3人います。

一昨年までは、私が実況最多登板しておりました。しかし、去年あたりから、私の登板回数は・・・減りました、減らしました。もう、次の世代への移行ということです。

代わりに後輩アナのサポートに回るべく、リポーターやサブアナ(スコアラー)業で野球中継に絡んできました。

しかし、最近、リポーター業もやっておりません。なぜなら・・・。入社2年目の中西アナがリポーターを担当するようになったからです。

これからの中継を支える若いアナにどんどんやってもらう。これは大事なことではありますが、「あー俺もちょっとはやりたいなー」と思ってはいました(笑)。

しかし、今月6日です!

シフトの関係上、開幕から遅れること1か月半、ようやくリポーターで今シーズンの伊藤拓が開幕しました(笑)。

 

ただ、今年のリポーター業はちょっと大変でした。マメに球場に足を運んで、選手を取材し、所謂「選手情報」を仕込むことはできません。

オンラインの会見などを聞いて、使えそうなコメントを探します。

また、ファンの大声援や、おなじみの応援歌で自らの喋りのテンションを上げていくのが私のスタイルでした。それがない分、自分のテンションもどう上げたらいいか・・・

ちょっと難しい中継でした。

ただ、改めて気づいたことがあります。野球ってこんな「音」がするんだ、ということに。

どちらがフライを取るか、互いの掛け声。時にマイクが拾う、ボールを投げたピッチャーの「うっ!」という思わず漏れる声。

ホームランが出た時の何とも言えない「カーン!」という乾いた音。自打球をあて「いてえ」と叫ぶ声・・・意外と聴くことのない「音」が球場には、今、溢れています。

 

多くのファンと一緒になり、選手それぞれの応援歌を歌う。大声で一喜一憂する。7回にジェット風船を飛ばす。

それはメジャーにはない「日本の野球文化」であることは間違いありません。そして、また自由に応援できる日が戻ってきてほしい、と思っています。

でも皆様、今までの球場では味わえなかった「野球の持つ音」。逆にこれに触れられるのも今だけです。

これはこれで楽しいと思いますよ。

もちろん、いつかこんな日が戻ってくることを待っています。

 

 

伊藤 拓
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