研修だよ、全員集合!
先日、ミヤテレアナウンサー15人全員で「研修」を受けました。
“ナレーション研修”です。
講師としてお招きしたのは、
news every.のナレーションでもお馴染み、
きっと誰もが一度は耳にしたことのある声の持ち主、
フリーナレーターの 伊藤 英敏さん です。
我々もプロとして、日々ナレーションに向き合いますが、
放送局のアナウンサー、いわゆる「局アナ」は
ニュース原稿を主戦場とすることが多く、
明瞭に、正しいアクセントで、クセなく読むことに主眼を置きます。
一方で、例えばドキュメンタリー番組などで、惹きつけようとしたり
喜怒哀楽を表現しようとしたりするときの引き出しについては、
機会が多くない分、手探りなのが現状です。
伊藤さんは、局アナとしてキャリアをスタートされているため、
局アナの特性や気持ちを理解してくれたうえで、
ナレーターとして伸びるためのアドバイスを次々と繰り出してくれました。
四つん這いになったり…、
ハンガーを持ったり…、
「空気椅子」をしたり…、
画一的なアドバイスではなく、
アナウンサー1人1人の特性と向き合ったうえで、
瞬時にオーダーメイドのアドバイスを与えてくれる…
それを聞いた各アナの読みが、劇的に変わる…
この繰り返しを目の当たりにし、
「きっかけの作り方次第で、人はこうも変われるんだ」という
軽いショックすら受けました。
もちろん、これをもって「突然変異」が起きるほど
ナレーションの世界は甘くありません。
伊藤さんの言葉を借りれば、ナレーションの鍛錬は
「濡れた半紙を重ねる作業で、何年かを経てほんの少しの厚みが出るくらい」とのことです。
しかし、きっかけを貰ったミヤテレアナウンサー達の
これからの成長や飛躍には、ぜひぜひ期待してほしい!
そう、声を大にして言いたくなるほどの、充実した時間でした。
研修を終えた各アナウンサーの表情から伺える、充実感…。
貴重な機会をいただいた伊藤英敏さんに、心から感謝です!