夕方ニュースの中で少し触れたので、
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
先月、家族で新型コロナウイルスに感染しました。

幸い後遺症などもなく、今は元気に仕事しています。

長く仕事を休む後ろめたさから、
何か貢献できないかと
自宅療養中スマホを片手に
感じたことを自撮りし、後日放送しました。

・幼い子供と生活空間を分けることの難しさ
・長く学校に行けない子供の学習機会の確保
・外出できない期間の食料の確保

などなど、自宅療養にまつわる課題をリポートしたつもりでしたが･･･、

放送後に、身近な人たちから舞い込んできたのは
「髭ヅラが、見るに堪えない…」
「カールのおじさん？」
「直筆の字があまりにも汚い･･･」
など、こちらが伝えたかった事とはかけ離れた感想の数々。

それでも、視聴者の方々からは
「自宅療養の実態がよく分かった」
「自分も備えないといけないと思った」などの反響をいただき、
あぁ、身を削って良かったなぁと思った次第です。

ところで･･･、

以前、取材でお世話になった県北部のコメ農家さんから、
今回の療養期間中におコメが届きました･･･。

おそらく、私が２週間も画面から消えたため
コロナ罹患を察していただき、
食事に困っているのではないかと、
想像を巡らせていただいたのだと思います。

毎年贈っていただく希少品種「ササニシキ」は
こだわりが詰まった、ちょっと“別格”の美味しさゆえ、
嬉しかったのはもちろんなのですが、
今回、それにも増して心を動かされたのは、添えられていたメッセージでした。

『急に思い立ったので、送ります。』

「コ・ロ・ナ」の３文字はどこにもなく･･･

急に思い立つわけも、ないのに･･･

さりげない気遣い、優しさ、温かさに
思わず、胸がジーンと熱くなりました。

ちょっと、かっこ良すぎますね。

他にも療養期間中、
外出できない子供の心情を察して大量のフルーツで元気付けてくれた方。

自宅の玄関にそっとイチゴを置いていってくれた方。

毎日、気にかけて連絡をくれた方。

これってコロナいじめ！？と思ってしまうほどにブラックな、
でも笑えるイジリメールで盛り上げてくれた方。

などなど、人のやさしさ、温かさに触れた期間でもありました。

今回、自宅療養にまつわる様々なことを感じはしましたが、
もしかしたら、一番の収穫は
困っている人がいた時に、どう振る舞うか、
あるべき姿に、たくさん触れられたことだったのかもしれません。