今年4月、仙台市青葉区に住む90代の女性からキャッシュカード5枚をだまし取った疑いで、20歳の会社員の女が逮捕された。その後、キャッシュカードは使用され、700万円が引き出されている。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、仙台市宮城野区清水沼に住む会社員の女(20)。 警察によると女(20)は4月20日、氏名不詳の男らと共謀し仙台市青葉区の90代の女性からキャッシュカード5枚をだまし取った疑いがもたれている。その後、キャッシュカード5枚は使用され、現金およそ700万円が引き出されている。 警察の調べに対し女(20)は容疑を認めていて、現金の引き出しにも関与していたとみられる。 きっかけは4月20日、被害女性(90代)の自宅に「あなたの口座から不正に金が引き出されている。キャッシュカードを新しくしなければならない。そちらに女性の刑事を向けるので、キャッシュカードを準備してください」などと氏名不詳の男から電話があった。 その後、警察官になりすました女(20)が被害者の自宅を訪れ、身分証のようなものを提示してきたことから、被害女性(90代)は女(20)を刑事だと思い込み準備していたキャッシュカード5枚を手渡した。 女(20)は被害女性(90代)の前でキャッシュカード5枚にハサミで切り込みを入れて持ち去ったが、3日後、金融機関から被害女性(90代)に対し「不審な引き出しがあり取引を停止している」とする通知があり口座の取引を確認したところ現金が引き出される被害に気付いたということ。 警察では、「金融機関の職員や警察官などが キャッシュカードを預かりに行くことはない」としたうえで、「キャッシュカードに切り込みを入れたからといって使用できなくなるわけではない。電話でお金の話やキャッシュカードの話になったら詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けている。
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